2012年8月21日火曜日

東電会見 2012.8.21(火)18:00 ~ 魚介類サンプリング 8/1 太田川沖合1km付近アイナメから Cs-134で9800、Cs-137で16,000、合計25,800Bq/kg (1匹38000Bq/kg)

東電会見 2012.8.21(火)18:00 ~

報告は魚介類サンプリング結果のみ。8月1日太田川沖合1kmで採取されたアイナメからCs-134で9800、Cs-137で16000、合計25,800Bq/kg。魚介類これまでの最高値。水産庁も分析確認で結果同じ。保安院にも報告済。

事故後間もないコウナゴ 14,400Bq/kg、蓄積しやすい淡水魚 山女(飯舘村)18,700Bq/kg を超える値。同地点を含む東西南北1kmの5箇所で追加サンプリングを実施する旨の報告。餌、土も併せてサンプリング。時期は未定。

質疑はアイナメ関連中心、ビデオ会議要望ほか。昨年、統合会見でフリーランスから何度もあった今更質問ほか。福島一部魚種で漁再開、水を差すのでメディアの扱いと今後の東電調査結果に注目。

【質疑】 毎日(魚*・ビデオ会議要望)→NHK(魚*)→朝日(魚*・ビデオ会議要望)→朝日(魚*)→ファクタ(魚*)→朝日(魚*)→北海道新聞 (魚*)→朝日(魚*)→読売(魚*)→NHK(魚*)→日経(魚*)→朝日(魚*)→伊藤(ビデオ会議)

# 後のNHK報道で1匹ずつ検査していたことに。(38,000 + 9,300)/ 2 = 25,800Bq/kg ということで、過去最高は 38,000Bq/kg ということに

○プラント

○環境モニタリング・サンプリング

○その他

○報道



■福島第一の状況

○松本:
8月21日夕刻の会見を始める。

[原子炉および格納容器の状況]
1~3号機ともCS系、給水系からの注水継続中。

[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]
記載の表の通り。

[使用済み燃料プール]
順調に1~4号機まで循環冷却継続実施中。プール温度は記載の通り。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は本日9時57分に建屋の推移調整のため一旦停止。3号機空の移送は継続中。本日、6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は10~15時の間で実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
サリーでの高濃度汚染水処理を継続実施中。

[その他]
その他作業に大きな変更はない。


■魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>

★本日は魚介類のサンプリング結果が出ているので説明する。http://j.mp/OU5rgM 本日のサンプリング結果については資料が5枚に渡っているが、7月18日、7月23日、8月1日の3日間のサンプリング結果だ。採取場所は表を確認するんだ。http://j.mp/OU5rgM

本日伝えたいのは8月1日に採取した太田川沖合1km付近のアイナメの最終結果であり、1枚目表の最上段を見るんだ。★★★Cs-134で9800Bq/kg、Cs-137で16,000Bq/kg、合計25,800Bq/kg これまで測定したものの中で過去最大という状況だ。

また、Cs-134とセシウム134/137の合計値で国の基準である100Bq/kgを超えたものに関しては、このアイナメの他、クロソイ、ババガレイ、コモンカスベなど、表中10種類の魚種で国の基準値を超えている状況だ。

なお、先ほど25,800Bq/kg、過去最大といったが、20km圏内で私どもが今年3月末から測定をしているが、これまで一番高かったのは5月2日に採取した木戸川沖合2km地点で採取したシロメバル、こちらが1880Bq/kg、

アイナメで言うと、同じく5月2日に木戸川沖合2km地点で採取したアイナメが980Bq/kgが20km圏内でのこれまでの最大のものという状況だ。また、20km圏外については水産庁のほうでサンプリングが行われているが、

★★こちらの最大値はH23年度 4月19日になるが、久之浜沖合でサンプリンしたコウナゴで14,400Bq/kg、それから淡水の方になるが、3月28日に公表してくれた飯舘村でサンプリングしたヤマメが18,700Bq/kgということで、これらが過去の例で言うと大きな数字だった状況だ。

なお、このアイナメを検出したことに鑑み、私どもしては今後、来週からになるが、追加調査を行うこととしている。採取した太田川沖合1km付近を中心にして、2km四方の中に関して再度、アイナメのサンプリング、

それからアイナメの餌になりうるサンプリングということでこちらを実施する。蟹や海老、それからゴカイ等を改定から採取する。それからこの餌となる生物のサンプリングに併せて、海底の土のサンプリングを併せて実施したいと思っている。

こちらに関しては来週から1週間ずつ毎週、9月一杯までこのサンプリングを続けて原因というか、今回こういった2万5800Bq/kgに至った、まっ、要因について調査を進めて参りたいと思っている。

本日、私からは以上だ。

○一杉:
それでは質問を頂きたい。



■質疑

○毎日奥山:
2点聞く。このサンプリングだが、今後1週間おきに要因について調べるということは、要因について今はわからないということか?

○松本:
ハイ。具体的な要因についてははっきりしたことはわかっていない。この太田川沖合1km付近のですな。海水サンプリングデータの最新地を見ると10E-1~10E-2Bq/Lという状況だし、ええ、5月に実施した海底土に関しても22~28Bq/kgという土の濃度なので。

それにしては今回、検出されたアイナメの放射能濃度については少し高いと思っている。従って何かホットスポットのようなものがあって、底にいるカニとか、小エビのようなものをこのアイナメが食べて、ええ、行為風な濃度になったのかっ、

# 事故後間もないコウナゴぶっちぎりが、「少し高い」ですか。どういう感覚してるんだろ。この人。

ってなところが、まあ、最も考えうる状況だが、質問にあった通り、毎週だな。今後、アイナメ本体と餌、それからその付近にある土を同時にサンプリングすることで、こういった原因究明につながればと思っている。

○毎日奥山:
データがあればで結構だが、沖合1km付近は推進何メートルぐらいなのか?

○松本:
えっと、このアイナメを捕ったのは約15メートルだ。

○毎日奥山:
だいたいアイナメは海底にいるものなのか?

○松本:
あのう、沿岸のだな。岩礁にいる魚と聞いているが、まっ、今回は沖合1kmのち点で2匹とれた。この2匹はだな。皆さんには写真を配っているが、まあ、筋肉を砕いてだな。混合して、まあ、半導体検出器にかけた状況だ。

○毎日奥山:★★
ありがとうございます。後、テレビ会議システムの絡みで、今日、枝野大臣が会見で我々報道機関と東電との交渉次第で、今公表されていない文の映像も公表することもあると思うという趣旨の発言をしているが、今後、時期は未定としても交渉によっては公表することはあるのか?

○松本:
ハイ。これは公開にあたって皆さまにせ爪した時にも話しているが、今、皆様に報道用素材という形で提供しているのは15日までの9つの場面になっている。15日以降の他の場面とか、15日以降の関心が高い場面、あるいは問題になりうる場面については、少し検討させて頂きたいと思っている。

○毎日奥山:
検討というのは前向きという検討という理解でいいか?

# 検討するのは東電が抜粋、編集した報道用映像のみ。それ以外の部分から一体どれだけの国民おちょくった事実がわかったと思ってんのか。

○松本:
…。

○毎日奥山:
検討に向けて、

○松本:
あっ、そうですな。公表することを前提に考えたいと思う。

○毎日奥山:
わかりました。ありがとうございます。

# 1時間30分に続く報道用映像だけな。すべて閲覧できるように検討するとは一言も言ってないからな

○NHK横川:
太田川沖合1kmだが、原発からの直線距離は?

○松本:
海から見ると真北に20km弱だな。20km圏内の直ぐ内側という所だ。

○NHK横川:
では原発から北に20km地点、概ねそれぐらいという感じか?

○松本:
ハイ。

○NHK横川:
了解っす。数字の確認だが、過去で言うと、今年の5月2日に東電調査の最大値は木戸川2km付近の1,880、

○松本:
これはシロメバルですな。

○NHK横川:
シロメバル 

○松本:
ハイ。20km圏内で測定を始めたのは今年の3月末からなので、20km圏内で私どもが計ったのは5月2日の木戸川沖合2kmのシロメバルの1,880Bq/kgと、アイナメで言うと同じく980という状況だ。

○NHK横川:
同じ日でいいんだな?

○松本:
同じ日、同じ場所だ。

○NHK横川:
木戸川だが、これも原発から見た場合の東西南北、何km付近かわかるか?

○松本:
木戸川はだな。逆に福島第一から見ると真南になり、こちらもほぼ20km弱っ!と、いうところだ。

○NHK横川:
了解だ。そもそもになっちゃうが、今回のこの調査は、
何周?1週間おきにしていて、今日のタイミングのこれはひと月分、という感じになるのか?どう捉えたらいいのか?

○松本:
えっと、3ヶ月毎にだな。各サンプリング地点を全周するように周っており、場合によっては同じ箇所を3ヶ月間のうちに2回、3回、捕ることがあるが、ほぼ3ヶ月に前程を廻るようなペースでサンプリングはしている。

○NHK横川:
そうすると、今日は7月分、というわけではなく、ある意味アイナメで高いものが出たので発表して頂いた、月まとめとか、そういう感じじゃないという感じか?

○松本:
代替データが纏まるのにだな。サンプリングしてから2~3週間かかるので、代替それぐらいを目処に公表している。前回は多分、7月下旬頃に7月上旬に捕ったものを公表しているので、大体、月2回ぐらいはサンプリングの結果は公表している。

○NHK横川:
2週間に一度という感じ?

○松本:
ハイ。

○NHK横川:
とりあえずわかりました。ありがとうございます。

○朝日杉本:
このアイナメ2匹だが、この筋肉を取ると何キロ分ぐらい検出されるのか?要するに1kg当たりで今回検出しているが、筋肉としてはどれぐらいのものがとれたのか?

○松本:
筋肉の量としては測っていないが、このアイナメ2匹の重さとしては、それぞれ約1kgと約900gだ。

○朝日杉本:
だいたいそれから筋肉の割合はわからないか?

○松本:
まあ、筋肉というか、食べるところだけを取っているので。頭とか、内蔵とか、骨とかは抜いている。で、その辺は確認させてくれ。分けて計ったかどうか。

# 筋肉筋肉いい加減にしてほしい。この貴重なサンプルをどうしたんだろうか。全体の核種割合等、把握しておくべきものがある筈なのに、強調するのは食べる筋肉だけ。その定義からしてむちゃくちゃなのに。文科省が定めた事故直後の根拠のない検査基準が未だに。

○朝日杉本:
20km圏内でのアイナメのトレンド、大体どれぐらいの値を示しているのか教えてほしい。

○松本:
こちらはだな。ちょっと、まあ手元にはないかもしれないが、7月12日に過去の分をさかのぼってグラフ化しているのを定期的に公表しているが、

(http://j.mp/MjLjnC)アイナメで言うと、これまでの過去最大は、福島県の20km県外になるが、3000Bq/kgってのがある。これは昨年の7月20日に水産庁が測定した久之浜沖合で採取したものだが、3,000Bq/kgってのが最大だが、まあ、高くてもそれぐらい。

あの、まっ、今回、福島の状況から言うと、数十~100Bq/kg程度ってのがこれまでの、まっ、アイナメに関しての状況といえば状況だ。

7月12日(http://j.mp/MjLjnC)のところにこういったがグラフを以前配布している中の、これに該当する。

○朝日杉本:
ありがとうございます。検出に使われたのはゲルマニウム検出器?

○松本:
はいそうです。

○朝日杉本:
こういったご差が出る可能性はあり得るか?

○松本:★★
ハイ。今回、私どもの2万5800という事で、特異なデータだったので、こちらは水産庁の団体になるが、水産総合研究センターにも資料を送って、そちらでも計っている。

結果は手元にないが、ほぼ同じ値が出たということで、この2万5800については、測定ミスではないとは思っている。

○朝日杉本:
わかりました。ありがとうございます。別件でテレビ会議の件だが、これは我々からの要望はどのように受け取って頂けるのか?今後の公表の検討する内容について。

○松本:
アノウ、下の閲覧場所で、あのう、メモ等を書いてくれている場合や、あるいは、担当者の方に要望という形で承っているので、そういったところを、判断の材料とさせて頂ければと思う。

○朝日杉本:
ということは口頭でもいいと?文章でなくても。

○松本:
ハイ。特に何か会議を設けることは今のところ考えていない。

○朝日杉本:
わかりました。ありがとうございます。

○朝日ただ:
このアイナメの件で認識というか、根源的なことを聞きたいが、要は事故の収束宣言をした後も、これだけ過去最大の値が出るということで、事故で深刻な海洋汚染が起きていたことが間違い無いということになっていると思うが、

こういう事故が起きてから1年経過しても過去最大の値が出てしまう、こういう状況に至っていること、その原因は事故だろうが、それについて改めてどのような認識を持たれているのか?結果的に重大な海洋汚染を引き起こしていると思うが、

東電として、今日、このようなデータが出た事について、どのように受け止めているか教えてくれるか?

○松本:
ハイ。アノウ。まあ、少なくとも海洋汚染というか、広範囲の海洋中に放射性物質を流出させてしまったことに関しては、誠に申し訳ないと思っている。

ただ、これまで海洋というか、魚介類のサンプリングを結果を見ていると、まあ、1年5ヶ月を過ぎて、だいぶ魚介類のサンプリング濃度は徐々に低下傾向にあると思っている。

ただ、今回のように極端に高い例が発生したことについては、少し、原因の方をよく調べる必要があるのではないかと思っている。

○朝日ただ:
ただ、一般の消費者からすると、特異事例とはいえ、こういうものがたまに混じると、正直、なかなか安心して変えないと思うんですよね。

そういう自体を引き起こしていること、後は、なかなかこういうのが出てくると安心してフクシマのものを買いにくいという不安心理も働くと思う。漁業の再開にも深刻な影響が出ると思うが。

# 影響が出るかどうかはマスコミ次第

漁業への被害なり、保証なり、今後、どういうふうにフクシマの漁業の立て直しみたいなものを考えていくのか?東電の責任をどう考えていくのか?その辺りを教えてくれるか?

○松本:
ハイ。先ず漁業に関する被害の影響に関しては、私どもの事故の原因に関しては相当な因果関係にあるものについては、適切に賠償を進めていきたいと思っている。また、こういったサンプリングについては追加調査もあるが、

継続的に実施し、まっ、魚介類の、まあ、放射性物質濃度がどう推移しているかについては、傾向をよく見ていく必要があるし、それを勿論公表していきたいと思っている。

# それ相当ではなく相当な。相当な因果関係が認められない限り賠償しない。東電にとって適切な賠償を進めていくと。

○朝日ただ:
もうちょっと説明調じゃなしに、要するに食べられないような魚が出てきて、アイナメは地魚だが移動しないわけではなく、移動して食卓に登るリスクも、まあ、今、チェックが厳重になっているから殆ど無いということなんでしょうが、

これだけ高い値のものが事故を起きてだいぶたっても出てくるというのは、非常に、消費者からする不安心理が高まると思うんですよね。

その辺り、どう、検査するのは当たりまえだが、どうその辺り消費者に理解を求めていくのか。不安心理を抑えるのか。数字だけじゃなくて、この漁業被害、海洋汚染について、どう取り組んでいくのかというのをもうちょっと言葉で説明して頂けないか?

○松本:
アノウ、まあ、漁業被害についてどう取り組んでいくのかという質問だが、やはり私どもとして先ずできることといえば、こういった海水とか、海底土、それから今回の魚介類のサンプリングという形を継続的に実施していき、放射性物質の影響がどれぐらい依然として継続しているのかについて、きちんと把握して公表していくことが先ず第一だと思っている。

# 把握が先ず第一。で結果に基づいた適切な賠償を考える。賠償は二の次。

○ファクタ宮嶋:
先ほど、松本さんは海のホットスポットがあるのかもしれないとおっしゃっていたが、おそらく、食物連鎖ですかあ?それで蓄積した可能性と、何がしか1Fから出たがれきとか、そういうのが蓄積しているホットスポットがあるう?

なんかそういう可能性が、素人が行っていることなので全然アレだが、それはどう、これから分析していくんでしょうが、それについてどう思ってんのかというのと、そういうのは先程、水産庁といったが、

元々、森だとか川だとか汚染の蓄積は、文科省の方で研究していたと思うが、この結果を受けて、どういう形で海の汚染が進むか、というのは、今現在、文科省、水産庁だけに知らせておけばいい話しじゃないと思うが。その原因ですね。★★それはどこが何処と連携して見つけていく話になるのか?

○松本:
先ず、原因に関してはですな。一般的には食物連鎖の場合には大体100倍に濃縮されると、まあ、伺っている。まあ。1含まれる放射性物質を徐々に食べていくと、

まあ、100倍に濃縮されて人間の口に入るときにはそれぐらいになるという状況だから、まあ、今回で言うと2万5,800だと、258Bq/kg程度濃縮される、元々あった、ということになるが、まあ、今の海水の濃度、海底土の濃度からみても、

これぐらい高い状況にはないので、そういう意味では、少しホットスポットのようなものが海底の中にあるんではないかと推定している次第だ。質問にあった通り、ホットスポットのようなものが海底の中でも谷みたいな所に集積して、

そういった所に、底に住む生物、カニとかエビ、みたいなものが食べていくのか、あるいは今回罰はつした際に、かなり粒上のものが飛んで、そういったものがたまたま食べてしまったのか、というところは、なかなか判明しがたいところではあるが、

少し、まあ、この一ヶ月間、継続的にアイナメ、土、餌を分析することで、そういった状況について少し解明できるのではないかと思っている。それから、今回、海の県なので、水産庁に今回は報告している。

いわゆる環境モニタリング全体は、質問にあった通り、文科省が陸域を含めて管轄しているので、当然、水産庁、文科省、まあ、私どもで言うと保安院さまの方にはこのお話はお伝えさせて頂いている。

○ファクタ宮嶋:
東電も自身だけではなく、水産庁とダブルチェックしたり、努力していると思うが、やっぱ、こういうのは政府がだな。何がしか海の中の汚染がどういう形でやっているのか、研究すべきだと思うが、

そういうのは今のところ、文科省の中にあるのか?アレは、森と川はあったですよね?そうじゃなかったでしたっけ?あまりそういう議論を聞いてないが。ありましたっか?

○松本:
アノウ、モニタリングと除染に関しては文科省と、除染に関しては環境省を中心にしていると聞いているが、特に、なんと言うか、生態系に対するどういった影響があるかについては、ちょっとまだ確認してみないとわからない。

○朝日杉本:
なんどもすまん。先ほど、今後の調査としては周囲2km四方をサンプリングするということで良いか?

○松本:
ハイ。この太田川沖合1km地点を中心に東西南北2km四方に関して調査をすすめる。

○朝日杉本:
アイナメの行動範囲は私も詳しくないが、回遊するとは聞いてないが、2kmでこれ、周辺足りるのかどうか。私はちょっと判明しない。その点はどう考えているか?

○松本:
まあ、回遊する魚ではなくてだな。沿岸の岩礁等に生息していると聞いているが、まあ、その辺はっきりわからない。従って当面はこの2km範囲のアイナメを重点的に採取したいと思っている。

特にこれで何か結果がよくわからないとか、あるいはもう少し調査の結果、この範囲のアイナメをもう少し調べる必要になるかもしれない。

○朝日杉本:
2kmの根拠は何処から?

○松本:
ちょっと確認するが、これは水産庁と漁業関係者と相談しながら、この範囲で、先ずはあアイナメと餌、土を調べることで決めた次第だ。

○朝日杉本:
わかりました。ありがとうございます。

○松本:
それから、筋肉と頭、内臓の漁だが、具体的に測っていないが、だいたい半分ぐらい、500グラムぐらいが筋肉として食用になるということだ。

# 筋肉だけが食用。

○北海道新聞 須藤:
水産物の調査結果について。今、福島沖でタコ等の試験創業が確かは次まていて、一部市場に出ていると思うが。今回、アイナメでコラだけ高い数字たでたという事、

そして、先ほどホットスポットというのがもしかしたら可能性としてあるんじゃないか、ということがある中で、今、試験創業でとれている魚種の安全性が改めてどうなのかと。そこはアイナメと分けて考えられるのかどうなのか?

○松本:
先ずアイナメに関しては、現在、福島県の海域、それから仙台湾の南部、茨城県を含め、今、創業自粛という対応をとられているので、アイナメそのものが市場に出ることはないと思うが。質問にあった通り、他の試験創業している魚介類が大丈夫かについては、★★やはり、それぞれ出荷する際の放射性物質の検査が必要ではないかと思っている。

○北海道新聞 須藤:★★
認識が足りなかったら恐縮だが、調査というのは全数調査という訳にはいかないと思う。そうすると、ホットスポット、要はたまたまそに出現し、何らかの魚種に高い数値をもたらす可能性があるということだと、

今のサンプル調査を持って、安全性を確保できるという前提にたって出荷を続けて、果たしていいのか疑問としてあるが。その辺は如何か?

○松本:
ハイ。指摘の通り、今回、私どもがやっている調査は、そのまあ、指定したエリアで刺し網とか、底引き網を仕掛けて、底でかかった魚を、まあ、すり潰して測定している状況なので、全数を測定しているわけではない。

従って他の魚種に関してどうなのかについては、実際に市場に出る際には、少し検査が必要ではないかとは思っている。ただ、全体の傾向としてフクシマ県沖の海ががどうなっているんだっ、てなところについては、まあ、(H24)3月から実施しているが、

そういった傾向をよく見てだな。実際、フクシマ県沖の全体としてはこういう傾向にあるっ、てなところがわかって、それがまあ、一つ、漁業そのものを再会するかどうかっ、という一つの目安になるのではないかと思っている。

# 分かってもないのにホットスポット無視して低下傾向を主張してきた東電。全体に低下傾向であることが大事だ。賠償額を減らすことしか頭にない利益相反にある事故当事者が20km海域を調査してんの。何故、政府は第三者の調査を拒み続けるのか。

また、その後、それを、まあ、漁業を再開して実際に出荷する際に、どういった検査、あるいはチェックをしてだな。実際に食卓に登っていくかは、まあ、漁業関係者や市場とよく相談する必要があると思っている。

# 市場と相談 = 市場が鈍感か敏感かの見極め = テレビ報道次第

○朝日井上:
今の関連だが、こんだけ高い値のものが周辺の同じような地域で捕ったものの数値は極端にここまで高くないにも関わらず、突然このようなものが出現するということが、やはり他の所にどういう要因によって、

○朝日井上:★★
突然こういう魚が市場の中に紛れ込まないとも限らないという、かなり怖い話だと思うんですよね。全体としての傾向としては、低下傾向にあると、そういったものをすべてひっくり返してしまいかねないんじゃないかと思うが。

★★もっと危機感が必要な話ではないかと思うが。その辺は如何なのか?今回のアイナメが出てきたことについて。

○松本:
おっしゃるとおり、今回のアイナメがある極端に特異な例なのか、系統的にこういったアイナメが何匹かいるのか、については、少し今後の調査を含めて結果を見て判断する必要があろうかと思っている。

ご覧のとおり、同じ太田川沖合でとれた他の魚種や、まあ、底付近にいるガザミというカニとかヒラメなんかは、まあ、底にいるとは言えこういう値なので、

一概に海の底にいるから高いというわけでも無さそうなので。そういう意味では少し調査をした上で、結論、評価する必要があろうかと思っている。ただ、実際に今回、とった魚というか、今後取る魚を、今後、市場にどうやって漁業を再開するなり、

# 全数検査なしでとんでもないものが検出される事についての認識を問われているのに、底にいる魚が全部が全部そうじゃないから大丈夫認識。全部が全部そうでない。知ってるよ。だから聞いているんでそ。

○松本:
市場に出していくかについては、この段階では、今のところ、ナントモ判断できないので、今後調査していく必要があると思っている。

○朝日井上:★★
これまでも海洋汚染の状況や海産物の汚染のされかたは、いまいちメカニズムがまだはっきりしてないところがあるとずっと言われてきているが、今回も9月までの調査の中で明らかに出来る目処があるのか?東電だけでやるのでいいのか?

# そもそも政府が、細野豪志が拒否してるんだし。文科省、東電の役割分担の理由を問われて拒否し続けて、何ヶ月後も後に文科省が答えた理由は「被曝するのやだし」。統合会見、環境モニタリングに関して殆ど質問してない大手メディア。

○松本:
アノウ、メカニズムに関しては、やはり専門家先生の意見をよく聞く必要があろうかと思っているが、先ずは、この場所のアイナメ、餌になる海生物、それから土がどういう状況にあるかというのも少し調べてみたいとは思っている。そういったデータを元に先生方の意見を伺えればと思っている。

# 先生に提出するサンプルは、全て東電がご用意いたします。筋肉だけな。

○朝日井上:★★
でも現状のデータではほとんど相関関係がないんですよね?海水も高くない、土も高くない、同じようなところでとれている魚は高くない。

もし原因が他のデータを1ヶ月掛けてデータを揃えたところで、他は高くなかった、だから、これは特異事例だと、もしなった場合、じゃあ、その得意事例の発生をどうやって抑制できるのか、

どうしても未解決の部分として残ってしまうのではないかと思うが。で、そうなる可能性は極めて高いのではないかとこの数値を見ていると思うが。その辺はどうなるのか?科学的にはそうでしたと言われても、消費者心理はそうしたようにならないですよね?

○松本:
まあ、指摘の通り、今回、こういったデータが出て、今後、1ヶ月間掛けて捕る魚、特にアイナメがどういったデータを持つかについては、まだはっきり分からないが、指摘の通り、他はこんなに高くないケースは場合としてはあろうかと思う。

従って、この2万5800Bq/kgがある意味、相当特異な例という形で結論付けられるとしても、それが一体どういう事なのかについては、よく考えたいと思っている。すこし、これが今後の影響について、まあ、9月に漁業を再会するってわけでもないので。少しここは時間を掛けて検討する必要があると思う。

○読売前村:
漁業関係者の方には、何時ぐらいに説明をしてどんな反応があったのか? 先ほどの話の中でヤマメ?3月28日にヤマメが飯舘村の周辺から1万8700という数字を出していたと思うが。これは飯舘村の沖合の何処かとか、多分、川の方とか、どこでっ、てのがあれば、ちょっと教えてほしい。

# ヤマメは川魚でソ。

○松本:
はい。★漁業関係者含め、関係機関には昨日までに連絡、報告をしている。どういった意見があったのかについては、具体的なところまでは聞いていないが。

そういう意味では、こういった原因、それから追加調査を進めて欲しいとは伺っている。それから、ヤマメだが、これは本年の3月28日に水産庁が公表した飯舘村の新田川とい川でとれた山女(ヤマメ)だ。

○読売前村:
さ期日までに報告というのは、福島県の報告先としては何になるのか?

○松本:
えっと、県漁連になる。

○読売前村:
追加調査の話も東電の方から、こんな形で来週以降、2km四方で調査をすすめるという話はしたと?

○松本:
はいそうです。後、具体的なやり方とか、まあ、場所、それから出向する時期等については、これから相談させていただく。

○NHK横川:
今回の3日間の調査で、全部で何種類の魚と何匹とったか分かれば教えてほしい。先程、基準を超えたのが10種類ということでいいと思うが、この一覧でかぶっているところもあるので、もし、それが、わかるようであれば。

○松本:
えっとだな。先ずポイントごとで良いか?太田川沖合1km地点、

○NHK横川:
あっ、ポイントごとだとこれを見ればわかるが、3回分全部合わせた時に何種類の魚種を何匹とったかもし分かればと思ったが。そういうリストは持っていないのか?

○松本:
場所ごとにまとめているので、

○NHK横川:
ああなるほど。

○松本:
この3箇所を通して、例えばアイナメが何匹とれた、っていうところは足し算してみないと。

○NHK横川:
わかりました。それではあとで聞く。

○日経村上:
魚の県で聞きたい。これは2匹で2万5800Bq/cm3ということだが、例えば片方が5万ベクレルで、片方が異状に少ないとか、そういうわけではないのか?2匹とも平均して2万5800あったということなのか?

# 魚種ごとにミックスしているから個体のバラつきはわからないんでつ。検査に時間かかるし。

○松本:
イエ、これはだな。2匹をさばいて身をすりつぶして混ぜて計ったので、まっ、キログラムあたり2万5800Bq/kgということで、かたっぽが極端に多くて、かたっぽが極端に少ないかということについては、はっきりしたことはわからない。

○日経村上:
じゃあ、一匹ごとの数値はわからないということなんだな?

○松本:
ハイ。

○日経村上:
わかりました。この2万5800Bq/kgという数字がイメージ付かないが、例えば、コレを1kgを食べた場合の内部被曝が、例えば何μSv/hになるのか、表面線量でどれぐらいになるとか、そんな参考値はあるか?

○松本:
えっと、万一食べた場合はだな。200グラム、通常、私どもは海生物というか、食料の被ばく評価上、200グラムを対象としているが、200グラム食べたとしてして、預託線量という形で0.08mSv になる。

○日経村上:
わかりました。ありがとうございます。

○松本:
あと、追加調査で2km四方と私は説明したが、問題となっている太田川1km地点がここだとすると、新たに追加調査をするのは、東西南北で1kmずつ離れた箇所になるので、計5箇所の追加サンプリングをやることになる。

○朝日杉本:
計5箇所というのは、先ほど、アイナメがとれた所、同じようなポイント含めて東西南北1kmずつだから計5箇所という形か?

○松本:
ハイソウデス。

○朝日杉本:
先ほどの話の中でホットスポットの話が出てきたが、1km四方だと広いからホットスポットを見つけきれないと思うが、5箇所と十分と考えているのか?

○松本:
あのう、まずはホットスポットを見つけると言うよりも、この付近に生息しているアイナメがどういった状況にあるのかっ、というのを 少し調べたいと思っている。

あのう、当然、ええ、泳いでいるので、少し移動するだろうし、まあ、海底土、それから餌等も、付近、どれぐらいの状況なのかっ、というところを これまで1点しか計ってないから、少し範囲を広げて付近の様子を見てみたいと思っている。

○朝日杉本:
アイナメ含めて魚介類はどれぐらい調べるのか?量的なものは決まっているのか?

○松本:
量的なものは決まってない。こんかいも一回の量で2匹かかっただけなので。あのう1回あたりの漁は数匹から十数匹、かかってもその程度ではないかと思っている。

○フリー伊藤:
福島第一の当直長について聞きたい。当直長と所長のラインの間に何人いるのか?

○松本:
ラインというか、職性上か?

○フリー伊藤:
そうです。報告とか指揮命令。

○松本:
まあ、当直長の上には運転管理部長という部長職がいる。で、後は副所長、ユニット所長という剛気を担当するユニット所長という形だから、所長との間には、2階、2つ職位としてはある。

○フリー伊藤:
2点目は当直長は普段、構内でPHSなどの通信手段をもっている人なのか?

○松本:
ハイ。電話をもっている。

○フリー伊藤:
例えば事故の時に電源が切れかけたということだが、この時のPHSの復旧作業はどうしたのか?

○松本:
アノウ、免震重要棟の中は電源が生きていたいので、電話は通じる状況だった。

○フリー伊藤:
テレビ会議の中にPHSの電源が切れてきたという記述があるが。それはどういう意味か?

○松本:
プラント側の方、中央制御室とか、プラント側の方は、プラントの方に電源を用意しているので、そちらの電源がなくなると、PHS、いわゆる現場、中央制御室と免震重要棟との間での、中央制御室のPHSが使えない状況になる。

○フリー伊藤:
当直長から所長に直接報告をするということは先ず無いか?

○松本:
アノウ。報告することもできるが、今回の事故の対応の場合は、中央制御室とのやり取りの窓口は発電班という、いわゆる緊急時対策本部の一つの班がになっていた。

○フリー伊藤:
その発電班の班長が所長に報告するということか?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー伊藤:
わかりました。ありがとうございます。

○一杉:
明日の作業状況。滞留水移送関連、2号機タービン建屋地下からプロセス主建屋への移送開始を予定している。

後、5号機において計画的にサプレッションチェンバーのストレーナーの点検を実施しているが、22日~23日にかけて5号機において、CS系のサプレッションチェンバーA系の点検実施を予定している。

○松本:
ちょっと、セシウム、このアイナメの、さっき質問があった1匹ずつ計ってないのかっ、ということについては確認させて頂き回答する。

# これまで一匹ずつ計ってないと説明してきてるデソ。

○一杉:
以上で終了する。



~ 終了 18時46分

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