2011年12月20日火曜日

2011年 12月16日 統合対策本部共同記者会見:(最終回) 事故収束宣言 ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

2011年 12月 16日 共同記者会見 (90回)

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■福島原発事故対応に関する緊急会見
統合会見分終了後(23:30)に行われた自由報道協会緊急記者会見


■会見のポイント
統合対策本部はSTEP2終了、冷温停止状態達成の本日を持って1Fプラント事故終息を宣言。それに伴い政府、東京電力合同対策本部は本日を持って解散。共同記者会見は本日が最終回に。

9月19日の IAEA の年次総会で細野大臣は 「ステップ2」年内前倒しを突如表明、その地点から結論ありきで事態は推移してきた。事故当事者たちが決めたステップ2終了の条件、冷温停止の定義が、次から次へと明らかになる問題、発生するトラブルで破綻する中、ステップ2終了を野田総理が宣言する情報は事前にリークされていた。

恐らくマスコミ対応であろうと。ステップ2終了に合わせて事故収束を印象づける報道を期待しているのか、年末のイベントに合わせて事故収束を印象付ける動きに出ないか心配しながら野田総理の会見を見ていたが、なんと、野田総理自ら、1F事故そのものが収束したと宣言。まさかと誰もが耳を疑った。

その野田総理のステップ2終了、事故収束宣言直後の統合会見では、事故収束により統合対策本部は解散、この記者会見を終了する事が伝えられた。またプラントの事故収束を繰り返し強調発言する細野豪志だが、質疑も記者一人につき1問限定、大臣質疑が終了するなり会見も終了。

会見場の誰もが、細野大臣の質疑が20時15分までと思っていたが、細野大臣退出と同時に東電 西澤社長もコソコソと退出。会見場は怒号が飛び交った。経産省 事務局の司会者は、冒頭、質疑は大臣の質疑に限定してないと説明。また、20時15分は細野大臣向けの質疑ではなく、会見は20時15分までだと説明した事で会場騒然、再び怒号が飛び交った。

冒頭、経産省保安院がどのように説明したか、文字に起こしているので確認して欲しい。東電 西澤社長を擁護したとしか思えない。2名、西澤社長に質問した記者がいるが、これは意図的に大臣への質問時間を減らす意図があったと思われる。)

結局、政務官が予定を返上して、20時15分に強制終了させるはずだった統合会見は23時30分過ぎまで続いた。早々に帰った細野大臣は NHKへ出演。番組冒頭の懐疑的、批判的な出だし映像に表情が一変。あれだけ統合会見で連呼した「事故収束」という言葉を殆ど使わなかった。

政府はマスメディアが大本営発表に付き合ってくれると思っていたのだろうか。わたしはマスメディアがステップ2を事故収束と印象づけるような大本営発表をするだろうと見ていたので、その点は幸いだった。まさか、政府自らプラントの事故収束宣言をするとは夢にも思わなかった。

統合会見を見ているだけで分かるデタラメぶりなので、当然、海外の専門家、国際社会もプラントの事故が収束したとは誰も思っていない。というか呆れた記事が海外メディアの大勢の反応だった。この2週間の保安院と東電、政府の強引な動きを見るだけでもよくわかるので、具体的なデタラメぶりは割愛。至近2週間程度の統合会見をチェックして欲しい。

ひょっとしたら事故収束に向けたロードマップという地点で、ステップ2終了=事故収束 という解釈だったのかと今更ながらに思ったりも。


■本日の議題

2011年12月13日火曜日

2011年 12月12日 統合対策本部共同記者会見:除線実験に参加していた民間人死亡。保安院、東電の中期的安全確保 施設運営計画は妥当、問題先送り、冷温停止状態条件破綻のスピード評価。原子炉等規制法に基づき安全委員会へ諮問。

2011年 12月 12日 共同記者会見 (89回)

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■会見のポイント
先週の日曜日に高濃度ストロンチウムを含む汚染水の海洋漏出事故を起こしたばかりの東電。原因も不明のまま、東電の3年を見越した中長期的安全評価、施設運営計画を妥当だとスピード評価する経産省 保安院。来年3月で汚染水を保管する場所がなくなるため計画に海洋放出を盛り込み全漁連の反対を受けて除外した東電。

地下水流入で増え続ける汚染水。来年3月以降の対策も見えず、汚染水に含まれる毒性の極めて高いストロンチウムを除去できる見通しもない東電。にも関わらず3年見越した東電の施設運営計画を妥当だと評価する保安院。

ステップ2終了に合わせて東電と保安院、半日、1日刻みで報告、評価を交互に繰り返す東電と保安院。海洋放出も法定限度を守れば問題ないと東電を擁護する保安院と政府 園田政務官。結論、スケジュールありきのステップ2終了へ向けて慌ただしい1週間。国民をバカにしているとしかいい用がない。

日曜日の海洋漏洩事故から、細野大臣が9月16日が決めたスケジュールありきのステップ2終了直前の保安院、東電の辻褄あわせのデタラメ楽観の評価報告。飽きてれて物が言えない呆れた保安院と東電。それを強要しているのは政府。細野大臣。

東電:平成23年12月4日(日)
蒸発濃縮装置 海洋漏えい事故発生

保安院:平成23年12月5日(月)
蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏えいを踏まえた対応について(指示)

東電:平成23年12月6日(火)
保安院:福島第一原子力発電所の淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの漏水による放射性物質を含む水の海への流出の評価結果(暫定)について

保安院:平成23年12月7日(水)
保安院:東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書(その1)(改訂2)の受理及び第3回意見聴取会の開催について

東電:平成23年12月8日(木) 22時30分深夜 - 東電緊急会見
保安院:東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書(その2)の受理について

保安院:平成23年12月9日(木)
保安院 東電の評価は妥当。ステップ2終了問題なし報道(読売新聞)

平成23年12月12日(月)
保安院:★「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書(その1)の評価妥当
保安院:★(原子炉等規制法による)原子力安全委員会への報告
保安院:東電に施設運営計画の評価結果に基づく保安規定の変更を指示(期限なし)
保安院:放射性物質を含む水の漏えいに係る東京電力からの報告に対する評価及び指示(期限なし)

平成23年12月13日(火)
保安院:放射性物質を含む水の漏えい事象に関する厳重注意(批判を受けて)
東電:東電に施設運営計画の評価結果に基づく保安規定の変更 指示と同日に提出
保安院:受理

平成23年12月16日(金)
政府:ステップ2終了 9月16日に細野大臣の強い意向により決定。スケジュール、結論ありき、年明けではなく、何としても年末には事故収束でお祝いムード、実績を強調したい野心家、細野豪志。

直近1週間の慌ただしい動きもあり得ないのに2週間前には燃料抜け落ちている評価。保安院の人をおちょくっているとしか思えないデタラメ楽観評価。ファクタ宮島氏の質疑で追求。冷温停止状態の仮定すら破綻しているのに。

建屋穴開け、電源、消防車の緊急対策で十分、それを証明するためのストレステストだ言い切る保安院を忘れてはいけない。結論ありきでしか動かない規制官庁。ステップ2終了達成強行は原発は安全、運転再開を強行することを示唆しているも同じ事。

除線技術等調査事業 参加民間企業の方が作業中に死亡報告
会見が始まって40分が経過した頃、除線の実証実験に参加されていた方が亡くなった旨の報告が。60歳男性、他の除染作業の止めるような原因ではない、遺族に公表して良いか確認中、ということぐらいで、

実際の作業内容や状況など男性の状況においては全く情報はなく、会見が終了するまで新しい追加情報は入らなかった。同日、除線実証実験が始まった事はテレビのニュースでも流れたが、作業者が作業中に亡くなったことは報道されていない。

厚労省担当者がわざわざ宿題の回答に
宮城県の一部と福島県で患者調査がなされない経緯と理由について、わざわざ厚労省の担当者が出席して説明。おしどりさんの質問に対する回答。わざわざ出席することは事前に知らされていたのかは不明。

県民健康調査について把握していないのに、県民健康調査があるので必要ないという消化不良の説明。何しに来たのか。国の県民健康管理調査で情報を特定機関に封じ込める意図を感じられてならない。態々担当者をよこす程、政府も神経質になっている事は確か。


■本日の議題

2011年12月10日土曜日

2011年 12月8日 統合対策本部共同記者会見:本格除線実証実験後、環境省初めての出席。ND続いていた全国上水、宮城県で1Bq/L検出。東電 海洋漏洩後の「中期的安全確保の考え方」保安院に。

2011年 12月 8日 共同記者会見 (87回)

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■会見のポイント

環境省
本日は環境省から除線担当者(関 荘一郎審議官)が出席、今回、除染の実証実験が始まってから初めて環境省の代表者が出席し、「除染の推進に向けた今後の流れについて」国民に向けて説明した。しかし、資料は会見配布のみであり、ネットでは公開しない相変わらずの統合対策室。

また、環境省は人数少なく忙しいという事で17時30分までと相も変わらず、質問数を限定するという徹底した情報隠蔽ぶり。水産庁や国土交通省、除線や廃棄物処理の話は情報が出て来ない。政務官もこの統合対策室はプラントの状況を発表する場だと断言している。

細野大臣は現地に寄り添うといいこの会見に出席しなくなってから、現地福島の状況が全く入って来ない。あたかも県民全てが望んでいるかのように除線活動状況を伝え、除線産業立ち上げと復興ビジネスを軌道にのせるために奔走している。低線量被爆のワーキンググループもその一貫。そんな中の環境相出席、十分な質問時間もなかったが、記者クラブメディアは質問はゼロ。無関心ぶりをネットに晒している。

東電プラント
12月4日 日曜日の午後に発生した蒸発濃縮装置からの汚染水漏洩に関して「中期的安全確保の考え方」の改訂が示されている。年内冷温停止状態、ステップ2終了に向けて辻褄合わせが慌ただしくなっている。午前の東電単独会見では全漁連から海洋放出抗議報道中心の質疑に。

12月7日午後の東電単独会見で 「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」貯蔵タンク不足が3月で一杯になることに触れながら、「中期的安全確保の考え方」の中で汚染水を法令基準まで下げて海洋放出する計画を盛り込み全漁連から抗議を受けていたことに触れなかった東電。

本日午前の東電単独会見でも会見での対応は極めて不誠実だと指摘する記者も。年内にステップ2を終了させることは9月の段階で細野大臣の意向により決定事項であり、辻褄合わせの施設運営計画の策定のため、結局、海洋への放出は盛り込まない、またしても問題の先送りになっている。


半減期が長く、骨に吸着して体内から排出されない極めて毒性の高いストロンチウムを除去する術は今の東電にはなく、高濃度のストロンチウムを含む汚染水が海へ漏出した先週の日曜日の事故により、改めてクローズアップされることになった。とにかく不味いことは聞かれるまで答えない。事故直後からの東電の姿勢は全く変わっていない。

濃度だけで放出量に関しては全く規制のない法律を盾に放出の妥当性を説明する東電、保安院。4月4日の放出の時と何も進展しておらず、地下水流入で汚染水が増え続けている事実に目を背けてきたしっぺ返しがステップ2終了目前に再燃した状況に。何ら根本的な解決に至っていない状況。本当に年末に事故終息宣言を印象づけるような展開になるんだろうか。

22時30分から緊急記者会見
同日、統合会見終了後、22時30分から緊急記者会見を開いて、海洋放出に関する修正を盛り込んだ「中期的安全確保の考え方」修正を示している。とにかく保安院に提出して意見聴取会に掛けて保安院の了承を取り付けなければステップ2終了のスケジュールに影響してしまう。


保安院東電一致団結して政府が9月に決定したステップ2終了の体裁作り、矛盾だらけの終了条件を矢継ぎ早に進めている。ここまであからさまに行動されると呆れて物も言えない。恐らく最も振り回されるのが現場の作業員である事は想像に難くない。

日曜日の海洋漏洩事故から僅か5日(実質4日)ゴールまでの慌ただしい流れ
東電:平成23年12月4日(日)
蒸発濃縮装置 海洋漏えい事故発生

保安院:平成23年12月5日(月)
蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏えいを踏まえた対応について(指示)

東電:平成23年12月6日(火)
保安院:福島第一原子力発電所の淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの漏水による放射性物質を含む水の海への流出の評価結果(暫定)について

保安院:平成23年12月7日(水)
保安院:東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書(その1)(改訂2)の受理及び第3回意見聴取会の開催について

東電:平成23年12月8日(木) 22時30分深夜 - 東電緊急会見
保安院:東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書(その2)の受理について

保安院:平成23年12月9日(木)
保安院 東電の評価は妥当。ステップ2終了問題なし報道(読売新聞)

平成23年12月12日(月)
保安院:安全委員会へ中期的安全確保、施設運営計画の評価を依頼(追記)

平成23年12月16日(金)
政府:ステップ2終了 9月16日に細野大臣の強い意向により決定。スケジュール、結論ありき、年明けではなく、何としても年末には事故収束でお祝いムード、実績を強調したい野心家、細野豪志。

この以前の周は、1号機で殆どの燃料が圧力容器から落下している事実判明、燃料が殆どない圧力容器底部温度計測、しかも温度計誤差あることも問題ないことに。更にその前は、格納容器内の高濃度水素ガス判明、Xe-135、1、3号機内も2号機と多分同じという事に。

実際は設置して圧力容器内の状況を全ての号機で調べるべきだが、年内ステップ2終了に間に合わないから、多分、1号機、3号機も同じだろう判断。根拠のないスケジュールありき、結論ありきで辻褄合わせが進んでいるかよく分かると思う。経緯を見ていると1日刻みの現場無視スケジュール。

本当にひどい。何ら矛盾を解決せず、如何に屁理屈こね回して問題ないと理解するかが、何よりも重要である村の専門家達。問題先送りでステップ2終了、こういうのは政治判断とは言わない。あまりに強引すぎる。テレビ、新聞は何も伝えない。ただ決まったという結論を報じるだけ。これが今の日本。

環境モニタリング
原子力安全委員会の環境モニタリング結果の評価で、長い間、全国調査の上水では検出限界以下の報告がずっと続いていたが、茨城県の上水から 1Bq/kg の値が検出されている。暫定基準値以下としても非常に気になる。また、本日は東電から定期的に行われているストロンチウム、プルトニウムの分析結果が公表されている。検出されているが、以前と大きく値は変わっていない。

文科省の児童の被曝調査は、学校に一台簡易線量計を配布して教師一人が携帯するという実態とそぐわないヤル気のない調査結果が発表されている。


■本日の議題

2011年12月6日火曜日

2011年 12月5日 統合対策本部共同記者会見:

2011年 12月 5日 共同記者会見 (86回)

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■関連
12月4日に発生した蒸発濃縮炭水化装置から漏洩、高濃度ストロンチウム含む汚染水が海へ流れ出た経緯


■会見のポイント
本日の統合会見は前日に発生した蒸発濃縮淡水化装置から大量の汚染水が環境へ流れ出た事故に関して質問が集中。

12月4日(日)11時33分頃 パトロールの際、蛇腹ハウスの堰内に水(45m3)溜まっていること確認

12月4日(日)11時52分頃 蒸発濃縮式淡水化装置を停止 12月3日 14時34分頃は漏洩ないこと確認

12月4日(日)14時14分頃 目視で漏洩停止確認

12月4日(日)14時30分頃 コンクリートの堰にひび割れ発見、そこから堰外の側溝に漏洩を確認

堰外に出た水 β線110mSv/h γ線1.8mSv/h β線が高い。セシウム除去後の水であるがストロンチウムが含まれ詳細な核種分析、海への漏出については現段階も調査中と、殆ど何も進展していない中での本日の統合会見に。質疑ではほとんどの記者がこの件に関して質問。

これまでの報告や冒頭の政務官の説明からは、まるで緊張感というものは感じられなかったが、統合会見の質疑には海外メディアの記者が海洋汚染について追求するや壇上の空気が張り詰めたように見えた。

12月16日になステップ2年内終了を宣言するという報道もあり、今回の事故によりステップ2終了条件との矛盾が輪をかけて浮き彫りに。実態にそぐわないスケジュールありきの終息宣言へ。先日も圧力容器内の燃料が抜け落ち、コンクリートが侵食されている状況が明らかになったばかり。

NHK水野解説員は圧力容器内定部に燃料もないのに、その温度を測って冷温停止状態とする定義に対し矛盾点を指摘していた。年末に向けてメディアがどのように報じるか。事故収束報道へ動くのではなかろうか。楽しいクリスマス、お正月、タイミングとしてはやりやすい。


■本日の議題

2011年12月2日金曜日

2011年 12月1日 統合対策本部共同記者会見:

2011年 12月 1日 共同記者会見 (85回)

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■関連 ~ 炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップ 11月30日
前日 11月30日に行われた炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップと内容をまとめた夕刻の東電会見。本会見は燃料の大半がコンクリートに落下している解析結果が大々的に報道された翌日の統合会見であり、年内冷温停止状態 ステップ2前倒しに関する質問多数。


■会見のポイント
冒頭、文科省から福島県55箇所の土壌に含まれるプルトニウムの調査結果報告。「福島県における土壌の放射線モニタリング(プルトニウム)調査結果」55地点全て検出されるも、プルトニウム238/239/240の比率から事故由来は大熊町の1箇所のみと文科省。安全委員会も文科省と同じ評価。

2週間に一度の学校等の活動における積算線量の結果報告。学校に一つの簡易線量計を配布し、代表者の教職員1名が携帯して学校での被ばく線量を求める文科省が行なっている調査。当初から疑問視されている児童の被ばく評価だが、今回、学校等における児童の推定被ばく線量は 0.2mSv/y と評価されている。

■質疑
質疑は昨日の「炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップ」 で明らかにされた深刻な燃料の状態とステップ2終了条件の一つ、曖昧な冷温停止状態の達成。年内前倒しを早々に発表した政府発表に明らかに矛盾するため、変更はないのかと質問が相次いでいる。

もう一つは前回の統合会見で配布された住民説明会で配布された放医研が作成した資料について。説明ぶりで変わる資料を住民説明会で配布している現実。過小評価常習犯の文科省ぶら下がり放医研が作成した住民説明会の資料を出し渋るかのような政府の動き。

■破綻している冷温停止状態
前日11月30日に開かれた「炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップ」 で新たに示された炉心溶融の分析結果により、1号機では殆どの燃料が格納容器底部に落下し、コンクリートを浸食するコアコンクリート反応が起きている事を明らかにした東電。同日大きく報道され、本日の質疑でも冷温停止状態に関する質問多数。

政府が決めた冷温停止状態の条件の1つに圧力容器下部温度が100℃を下回る事が条件の一つだが、圧力容器の下から殆どの燃料が床に抜け落ちた状態で圧力容器の温度を測る事に何の意味があるのかと指摘されるものの翌日12月2日にはステップ2年内終了を12月16日に発表する事を決めた政府。

・水蒸気抑制、放射性物質抑制の嘘
ガス管理システムにより圧力容器内に高濃度の水素ガスが溜まっていることが判明、注水量を下げて圧力容器内の温度を80℃まで引上げ水蒸気を発生させて水素を追い出す作業を行っている東電。温度を下げて水蒸気抑制した事により冷温停止条件の一つである放射性物資抑制をクリアしたといいながら、80℃まで引き上げて水蒸気を発生させる東電と妥当だとする呆れた規制官庁 経産省保安院。

・圧力容器底部100℃以下の嘘
冷温停止状態の条件の一つ圧力容器底部100℃以下も完全に破綻。圧力容器底部を測る温度計に±20℃、40℃の誤差がありながら、60℃をした回っているので問題ないと説明しながら、現在、意図的に水蒸気を発生させるために注水量を減らし、温度を80℃まで引き上げる作業を行なっている東電。

これは2号機に取り付けたガス管理システムにより、圧力容器内に高濃度の水素ガスがあることが判明したことによる。意図的に水蒸気を発生させ水素を外に追い出す作業を行なっている。つまり、冷温停止条件の温度と放射性物質抑制の両方が完全に破綻している。

・冷温停止状態そもそもの定義が破綻
「炉心損傷状況の推定に関する技術ワークショップ」 で発表された解析結果により1号機はほとんどの燃料が圧力容器から格納容器底部に落下し、コア・コンクリート反応を起こしている事が明らかに。燃料が殆ど残っていない圧力容器底部を測る事に何の意味があるのか、次から次へと深刻な状況が明らかになるも、政府はステップ2達成条件である冷温停止状態を見なおさず、12月16日に達成する事を発表している。

・2号機圧力容器HVH 温度計の故障
11月27日(日)午前の東電会見で2号機圧力容器ガス温度HVH 温度、3号機サプレッションプール側の温度が24日から急上昇している報告。同日の夕刻の東電会見で計器の故障と発表。5ヶ所のうち参考にしていた1カ所が故障。線量が高く修理が行えず、同時に3号機サプレッションプール側の3つの温度計のうち1つがダメに。温度計も故障しており原因、2号機圧力容器側、3号機サプレッションチャンバー側の温度計の同時故障の関連も不明のまま。修理の難しい箇所の計器が壊れていく現状。

9月20日に細野豪志大臣が発表したステップ2、年内前倒し。新たに判明した深刻な状況や破綻している冷温停止状態、一切考慮することなく年内にステップ2前倒しと警戒区域の見直しを12月16日に表明すると発表している。常に安全側の立場で判断といいながら、実際にやっていることは全てがスケジュールありきの辻褄合わせとしか思えない政府対応。年内冷温停止頑張る、見込みのない除線に採算度外視でやり遂げると細野豪志。

頑張ったら何がどうになる状況でもないこの現状、無茶苦茶だ。1世帯4人家族で2億円。多大な税金が福島に落ちる。群がる大手ゼネコン、被爆除線ビジネスで被爆強要。2年で半分になるのに被爆してたった10%しか下げられない。避難すること許さない。


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