2011年 7月 28日 共同記者会見 (55回)
録画 IWJ
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http://www.ustream.tv/recorded/16286514
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http://www.ustream.tv/recorded/16286547
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http://www.ustream.tv/recorded/16286609
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http://www.ustream.tv/recorded/16286877
フリーライター木野龍逸さんによるまとめ
http://ustre.am/_16lsz:NLO
ニコニコ生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv58107948
■会見のポイント
週2回に会見数が減らされてから2回目の会見。会見がないときの報告や記者の一人当てりの質問数が増えるため、4時間に及ぶ長い会見に。今回はかなりの部分で動画はなし。(特に質疑部分)
式次第冒頭は起こしています。質疑部分は質問部分、重要な質疑、やり取りは起こしています。全て起こしたいけど4時間と長く時間的製薬で無理です。ごめんなさい。m(_ _)m 今回は非常に重要な会見となっています。
【小児甲状腺被爆調査の結果の個人への通知】
毎度、紙切れ一枚を読み上げるだけ、予測される質問は判ったいるはずだが、毎度のお持ち帰り。今度は何時会見に出席するか分らない、という恒例の段取りに記者からも批判の声。特に福島県の住民内部被爆、特に飯舘村や立地市町村の住民内部被爆実態を検査妨害で隠蔽工作してきた国の姿勢を垣間見れる重要な会見に。
内閣府 原災被災者生活支援チーム医療班 の 福島班長 が出席した。国、生活支援チーム医療班は福島県県民健康調査のオブザーバーであり口出ししない姿勢があらためて明確に。つまり、100mSv/y 安全OK でも国は何も指導しない。県の責任であり国の責任ではない、という将来に備えた既成事実作りではないのか。
- 4ヶ月もの保護者の要求に対し、説明会で説明した上で飯舘村、川俣町、いわき市の小児甲状腺サーべーの結果を保護者通知をようやく決定した。(理由は事務手続きだが、これまでの経緯、状況から見て住民被爆隠蔽であったことは間違いない)
- 7月24日 県民健康管理調査検討委員会 放医研で行ったホールボディーカウンターの結果発表(浪江町、飯舘村、川俣町、合計122名)
# 読売新聞記者によるあからさまな妨害。住民被爆問題について初めて質問。サイトにある情報を意図的に。申し合わせたかのように丁寧に答えて時間を潰す福島班長。ずっと会見を見ている人にしか分らないが、原発を日本に持ち込んだ張本人、読売。住民の内部被爆が明らかになり原発に対する国民感情が高まる事を最も恐れている読売新聞。誰が見てもあからさまな妨害工作。この記者の名前を覚えておこう。
【モニタリング関連】
文科省から
航空機モニタリング 栃木県の結果が公表された。全域にわたり
1~6万ベクレル/m2 、局所的に
6~10万ベクレル/m2 の土壌汚染が明らかに。国が都合で定めた高い暫定基準値内に収まっていると言うことで、現在は福島県ですら農産物の出荷規制は殆ど行われていない。
東北全体に深刻な土壌汚染が広がっている事は間違いなく、牛ワラ、肉牛が深刻な問題担っていることから、秋の米の収穫に関連し、政府の米への対応はどうなっているのかという質問が相次いだ。
年末にかけては、海底土の汚染の広がりから、海産物に深刻な影響がでる事もほぼ確実で、水産庁のモニタリングでは、タコなど海底に生息する海洋生物へセシウムが移行し始めている兆候が現れ始めている。
骨や内臓は検査しない、身のみを検査対象にする文科省の過小評価モニタリングは早急にやめさせるべき!!
【プラント関連】
東電が経産省保安院に提出した「福島第一原発 1号機、3号機の建屋、および重要な配管系の地震応答解析結果」の内容が報告されている。長々と説明しているが、とどのつまり、地震によるプラントのダメージは一切なく、津波が全ての原因だったという説明。
解析結果により、建屋の耐震性、配管の耐震性も何も問題がなく配管の破断も地震による物ではなかった。全ては津波により電源が失われため発生した事象だということが証明された。という東電の調査結果を経産省・保安院に報告したという事。
熱崩壊からメルトダウンにいたる経緯は配管が地震で破断していたと仮定してシミュレーションした場合は一致すると以前、東電は説明していたが、説明しながらも、否定していた。いくら原子炉が頑丈に作られていても循環注水冷却のために複雑に接続された配管接続箇所は耐えられない。構造上の欠陥。
耐震基準を大幅に上回る地震だったが、地震によるプラント施設への影響は一切なかったのだと。
事故を起こした当事者が事故調査をまとめ、原発を推進する経産省・保安院が審判を下す。東電と経産省は、こんな茶番をいつまで繰り返すのか。本当にいい加減にしてほしい。
前回と同様、経産省・保安院も東電の解析結果は正しいと主張するのは目に見えている。
【質疑】
主要テーマは住民被爆、食の安全、特定避難勧奨地点の矛盾、住民帰還の政府姿勢、大手メディア記者は相も変わらずプラント。読売記者、気を遣って最後に質問?良い心がけ。今回の会見で特に気になったのは以下の3ポツ。
- 米の問題、食の安全に関する国の対応と姿勢に対する質問多数
- 政府はステップ2終了以降、つまり、ステップ1終了から3~6ヶ月で緊急避難区域解除。最悪のシナリオ、つまり、20~30年もどれない、帰れないというシナリオはないと繰り返し断言。政府は20mSv/y を少しでも下回れば解除を理由に保証を打ち切る恐れ。
福島県 住民被ばく問題
これまで統合対策本部共同記者会見は54回ほど行われておりずっと見てきたが、この福島県民の被ばく問題について、国の隠蔽疑惑があること知りながら、原発擁護の立場である大手新聞記者、テレビ局記者が福島県民の被ばく問題について一度たりとも質問をしている所を見たことがない。
今回の質疑では読売新聞記者が申し合わせたようにわかりきった質問を長々と。それに丁寧に答える内閣府 生活支援チーム 福島医療班長。時間がない事知りながら 14分間にわたってHPにあることを丁寧婦負に説明。資料を紙切れ一枚しか用意せず会見に臨むのも誰が見てもやらせ。
おしどりさんのツイによれば、誰かは分らないが「あなたにはあてる」と目配せしたようだ。しかし感心のある他の記者に対しての時間がなくなってしまった事は紛れもない事実。同時に経産省の司会者が意図的にあてる記者を操作している事が明らかになった。
話しはそれるが、読売新聞社は個人に対しても原発反対活動をやめるよう電話をかけて圧力をかけているそうだ。その電話口で堂々と我々は原発を推進すると話したらしい。圧力をかけられた方が部署名と氏名まで暴露されている。日本に原発を持ち込んだのは読売。諸悪の根源。(あるネット番組に出て詳細に暴露していた)
必ず先頭は読売新聞記者で始まるこの会見。ネットで読売記者が批判されている事を知ってか、最近は警戒しているようだが、ここぞという時には妨害。飯舘村の重大な内部被爆が明らかになれば国民の原発に対する感情が高まる。それだけはなんとしても阻止したい大手メディアの縮図がここに。
特定避難勧奨地点問題
特定避難勧奨地点問題で、また、国のモニタリングの過小評価が明らかに。その上、20mSv/y を少しでも下回れば、保証、支援しない特定避難勧奨地点の制度については撤回しないと園田政務官が明言している。ICRP の現存被爆状況(1~20mSv/y)の範囲は地域住民で決める筈が、国が一方的に 20mSv/y を決めつけている。
原子力安全委員会の ICRP 2007勧告に基づく指針にさえ矛盾している。ちなみに原発敷地周辺の放射線量は 1mSv/y 。亜住民の声は直接、現地に足を運んだり連絡を取り合っている一部の記者、フリーランスの方々を通さないと入ってこない状況だ。知ってしまった以上この問題は放置できない。NHK 花田記者の質問に注目。
住民帰還問題
大熊町、浪江町など航空機モニタリングで真っ赤に染まっている汚染地域に対しても、ステップ2終了時に住民を説得して戻ってもらう政府の意向であることが園田政務官への質問で改めて確認された。福島のほぼ全域がチェルノブイリでは人が住めない地域をはるかに超える汚染地帯となっている。
そのチェルノブイリの石棺から 1km の地点の汚染と同等である地域にに対しても、ステップ2で除線を行い、ステップ2終了時、(3~6ヶ月)には住民と相談の上で帰ってもらう事を記者の質問に対し説明している。見通しの甘さというか、これ以上、賠償額を増やしたくないのか、人命軽視の中国鉄道省となんら変わらない政府。
NHK 福島局の記者にはじまった質問。フリージャーナリストの江川さんの2回目の質問に対する園田政務官の解答が全て。あの汚染実態を見て、20年、30年、もどれない最悪のシナリオは政府は持っていないと強調している。結果的に第二ステップ終了時に戻ってもらう事になる。
チェルノブイリという現実、教訓を直視しない政府の姿勢が改めて浮き彫りに・・・
人命軽視
共同通信社の菊池記者の質問。今、問題になっている全国の作業員のずさんな被爆管理の実態。この点について保安院の問題を指摘しているが、政府として園田政務官が質問の趣旨を全く理解していない点に注目。
人命に関わる問題を一体なんだと思っているのか?園田政務官の経産省 保安院、官僚のいいなりっぷりに注目。これが現実。
■本日の議題
- 冒頭の挨拶 (園田政務官) 00:00:00~
- 環境モニタリングについて (東電・文科省) 00:07:30~ / 00:09:25~
- 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会) 00:14:10~
- 各プラントの状況 (東電) 00:18:30~
- 質疑 00:30:15~